– Multimedia Technology at the Zenith of Zealous Powers! –

トップメッセージ

トップマネージメントメッセージ

【ソフトとハードの境界線】

PresidentView01a.jpg
  私は所謂「就職氷河期」の第一世代にあたります。大学を卒業して最初に就職した時、その前年までは毎年多数の新卒採用が行われて居たにも関わらず、同期の新入社員は数人のみと言う状況でした。
 
  しかしこの頃、同時に世の技術は大きな構造的進化を開始していました。そして、大きな構造変化の波に比べると、立ち向かう若手戦力が少ないと言うアンバランスさが際立つ、本当に歪な時代だったなぁ・・・と、約20年が経過した今、振り返ってみるとつくづく思います。
 

  長い時を経た今でも、その進化は未だ続いている様に思いますが、ハードウェアの超高集積化が進むと同時に、プロセッサのパフォーマンスが向上した結果、それまで制御にのみ限定的に用いられて来た「ソフトウェア」と言うジャンルの成果が次々と「実効データの実時間処理」にも求められる様になりました。
 
  また、それまでとは比べ物にはならない程に高集積化したLSIを核とする「ハードウェア」の設計には、単純にANDやOR等のゲート処理を組み合わせて考えているだけでは、目的とする設計規模には全く追いつけなくなり、結果として”ソフトウェア的な設計手法”を用いるのが常識となりました。
 
  その様な中で、私が初めて配属された部署は、確か「ソフトウェア推進室」とか言う部署名だったかと思います。業界では老舗と言われる大企業でしたが、こと設計手法に関しては、まだまだ古い体質を棄てきれないジレンマの中、経営陣が検討した対応策のひとつだったのだと思います。
 
  今の私であれば ( 今は私も経営側の立場に居るので ) それらの考えを理解できるところもあるのですが、当時新人だった私にとっては、これが非常に不満で不満で、とてもストレスの溜まる牢獄の様な環境でした。
 
  そもそも「モノづくり」をするにあたって、「ソフトウェア」だの「ハードウェア」だのと言うジャンル的、部門/担当的な制限枠や縛りがあること自体がナンセンスなのであり、それが数多くの可能性を奪っているのでは無いだろうか?
 
  当時の私は常々そんな事を考えており、当時の上司には。
      「僕は強いて言うなら”マルチウェアエンジニア”を目指しているのであって、
       ソフトウェア担当とかハードウェア担当とか言うカテゴリーに縛られるつもり
       はありませんから!」
  と生意気な事を言っていました。
 
(当時の上司が見ていたらスミマセン! 今思うと、まだヒヨっ子のクセに、ずいぶんエラそうな事を言っていたものですね…。でも、尊敬するあなた(当時の上司=Mさん)だからこそ、正直な気持ちをぶつけられたのだと思います。今の私があるのは間違いなく、私の様な者の言葉にさえ真っ直ぐに向き合って受け止めて頂けた御恩に拠るものと心から感謝しています。)
 
  ともあれ、私はその様な思いを抱えながら幾度かの転職を重ね、既に会社として「完成しているメーカー」と言う形の上を渡り歩いたわけですが、結果として私の望む様な形は、意外にも大きい会社ほど、その理想の本質を失っており、今後もそれを望めるわけでは無さそうだ…と言う事を知りました。
 
  小さい会社なら少しは理想に近づけるのですが、今度は開発ターゲットとなる対象物が下請け的なモノばかりであり、また、その仕事の請け方や姿勢自体も、「まずは上位のメーカー側で仕様を練り終わっている事」を期待していると言うなんとも情けない有様です。
 
 

~ メーカー技術者の抱える悩みの一番大きな物は何でしょうか? ~

~ 私がメーカー技術者であった時に抱えていた思い、
          もしかして、今も全くそのまま変わっていないのではないですか? ~
 
  昨今の技術革新によりハードウェアとソフトウェアの境界の定義が意味を失いつつあるという事に、既に皆さんも気付いているのではないですか?
 
メーカーに居てハードウェア担当者が抱えてしまうソフトウェア担当者に対する不満・・・、
 
ソフトウェア担当者が抱えてしまうハードウェア担当者に対する不満・・・ ・・・
 
・・・ それは、お互いが歩み寄る中心にある”境界付近の領域”がどちらの担当者にとっても暗闇に閉ざされているからに他なりません。
 
  でも、実はその境界付近の領域自体が「モノづくり」の根幹を成しているのですから、不満が消えよう筈も有りません。
 
  また、せっかく設計をアウトソーシングしようと思ったところで、世間の大多数の下請け会社の姿勢そのものが、メーカー技術者の視点とは程遠く、結果として、多くの内容は任せられずに自分で進め、ハードウェアアセンブリはEMSを標榜する怪しげな下請け会社に作らせ、ソフトウェアはソフトハウスへ別発注するか、あるいは社内で自分で作成する・・・。
 
  実際、この様なパターンが非常に多く行われており、当時の私もそれに巻き込まれ、ただただ嘆くばかりでした。
 
 

~ なら、それを解消する会社を創ろう! ≫ そしてパワーゼニスへ ~

  エンジニアとして望んだ理想の形を実現する為、本当の意味の”モノづくり”を行う為の会社を創りました。無論、平坦な道では無さそうなのですが、諦めずに道を切り開いて行きたいと思います。

株式会社パワーゼニス
代表取締役 石橋智幸

 
 

~ 今でもまだ、こんなこと言ってるんじゃありませんか? ~

PCBimage01a.jpg

  外注に出したまでは良いけれど… 「出来上がった製品にソフトウェアを組み込んだら、うまく動かなくて苦労した」 「実験的にハードウェアの仕様を変更してみたいが、ソフトウェアの変更が必要になってしまう為、簡単には試せない」 「新しい機能を実現したいが、どこまでをハードウェアで実現し、どこまでをソフトウェアで実現するかの検討が難しい」 「外注化したのに、結局は自分の作業時間が減っていない」 「アイデアはあるのだけど、実現方法自体を考えてくれる外注先が無い」・・ ・ ・ ・。
 
株式会社パワーゼニスなら「ソフトもハードも一貫対応」
 
  ファームウェアからアプリケーション、プラットフォームのハードウェアも、筐体構造までも・・・、システムに必要とされるあらゆる御要望ジャンルについて、一括して検討させて頂き、開発/設計を達成します。発注者の要望を、開発者の視点で検討し、最も効率的な構成で製品を創り上げること、その理想を本気で目指しているのがパワーゼニスです。
 
  必要であればソフトを・・・必要であればハードを・・・開発意図に基づいて最も有効な手段を選択して製品を構成します。それにより創り上げられた製品は、発注者の希望を柔軟に叶えることが可能です。
 
~ お悩み中のメーカー技術者さん! とりあえず一度、相談してみませんか? ~
 
 

PAGETOP
Copyright © Power Zenith Inc. All Rights Reserved.